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 高台にある家は眺めが良く爽快感を感じるもの。多くの家は高台に普通の家と同じように、普通の間取り、そして普通の機能。それではもったいない。そんな思いのもと、高台用に作った家です。
 屋根の勾配を大きくとり、ロフトの天井高を確保。また低地から上がってくる風をとらえるためにロフト東側には窓を配置しました。またその窓の外側にはテラスを配置。簡単な食事も取れるほどのスペースがあり、夏場などには最適です。またこの家にはお風呂が2つあります。一つは夏などに簡易に使うボイラー用。もう一つは冬場に使う焚き物用。冬用のお風呂外側には足湯兼露天風呂が出来るように設計されているので、ゆとりのある生活が出来ます。
 高台の生活はそれなりに作らねばもったいない。そうふり返る事の出来るコンパクトな家です。      


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生きている小屋裏

どうも日本人は小屋裏のスペースを使うのが下手になったようだ。昔は、蚕を飼うためのスペースなどが標準的についていた。アメリカなどでJapn Silkなどと言われていた時代の事なので、明治時代ぐらいまでは小屋裏を積極的に使っていたと思える。いつ頃からか、小屋裏を使わなくなった。使ってもそこは単なる物置。なので、換気のための窓などはなく、とても熱い。そんな所に冬物の服などを収納するのは虫などの宝庫となる。だが、そこを指摘するのはタブーらしい。それでは勿体ない。風通しを良くし、使える小屋裏を目指した方が健全だと思う。

スペースシャトルにも使われる塗料

 建築士の試験に出てくる問題の一つに建物のどの部位が年間を通して一番熱いか?というものがある。答えは屋根面だ。年間を通して屋根には太陽光が垂直に近く当たるため一番温度が上がる事となる。夏場などに小屋裏に入ってみるとよく分かるが、とても熱い。断熱材を天井面に張り巡らせても小屋裏の温度はとても熱い。これを防ぐため、このお家にはガイナーという特殊な塗料を野路板に塗っている。これはあのNASAが開発した塗料で、スペースシャトルにも使われている優れもの。表面の温度を裏面に通さないので、建物の温度上昇を抑えることができる。まったく優れものを作ったもんだよNASAさんは。。

外でチャプチャプ

 このお家は高台にあり、足湯がついている。足湯にしては少し深いので、子供達の簡単なプールにもなり得る。余計なものだと思う方も、まあいるだろうが、これがあるとないとでは生活におもしろさが違ってくると思える。子供達用のプールにもなるし、冬場はお湯を流して足湯にだってなる。子供達はキャッキャ良いながら遊んでいるし、大人は足湯に浸かりながらお酒を飲むことだって出来る。そこから見渡す街並みは最高だ。ちょっと酔っ払い安のは気のせいだと思う。